むし歯

どうしてむし歯になるのでしょうか?

むし歯になってしまうのは、いろいろな悪い条件が重なった場合です。
その条件の中で最も問題なのは糖分の摂取(内容と頻度)に関することだと言えます。
他には、歯磨きの内容(回数、丁寧さなど)フッ化物の応用の有無などがあげられます。

規則正しい食生活は「むし歯」に限らず健康なからだをつくるための基本だと言えるでしょう。
毎日決まって、飴をなめたり炭酸飲料を飲むようなことをしてしまった場合、いくら歯磨きをしてもむし歯を防ぐことは難しいことです。
ただ現代人の生活には甘いものの誘惑が満ち溢れています。甘いものを完全にシャットアウトすることは不可能でしょう。

しかし全く甘いものを摂取してはならないということではありません。毎日習慣的になることはかなり危険ですが、ほどほどに留めて、あとは歯磨きを確実に行うこととフッ化物の助けを借りておけば大抵の人はむし歯に悩まされることは少ないと思います。

むし歯予防はどうすればよいでしょうか?

前項で記したとおりむし歯の最たる原因は糖分の摂取状況によります。
したがってもしむし歯に悩まされているとしたら基本としては「食生活を見直してみる」ということになります。
ご家庭に常にお菓子が備蓄されているようであればその見直しがスタートとなります。
最近は職場でも、「糖分を取って集中力アップ」とばかり引出しに飴玉を忍ばせている方も多いそうで、かなりまずい習慣といえます。
(ちなみに糖分摂取は集中力アップにはつながらないようで、摂取直後は血糖値が上がり「やる気」が出るそうですがその後低血糖に陥りかえって能率は上がらないそうです。)
もしそのような環境に慣れているとしたら、見直しは最初つらいことでしょうがこれ無くしてむし歯予防は困難なことです。
冷蔵庫に炭酸飲料のペットボトル(1.5L以上)を置くことはむし歯への最短コースかもしれません。
「甘いものが習慣化されている」状況の改善は必須と言えます。

次に必要なことは「正しい歯磨き」をおこなうことです。歯垢(デンタルプラーク)の形成には24時間かかる、と言われています。
したがって1日に1回は丁寧なブラッシングが求められます。逆に言えば1日3回磨くとしても、残り2回は「さっと手短にすませる」ことでも十分です。
ただブラッシングはついつい自己流になりがちです。できれば年に1回以上歯医者さんにおいて歯科衛生士とともに「自分に合ったブラッシング」の確認をされたほうが良いと思います。
最後にフッ化物の応用です。前述しましたように現代の日本社会においては甘いものを完全に絶つことは難しいことです。
したがってこれに対抗するべく、むし歯に対して「歯を強化」してくれるものがフッ化物です。

現在多くの歯磨剤には「フッ化ナトリウム」や「MFP」(モノフルオルリン酸塩)という配合物が含まれています。
通常はこれで十分と思いますが、むし歯リスクが高い方の場合、フッ素洗口といった方法を用いてさらにフッ化物応用を行うことも可能です。
洗口が難しい乳幼児などの場合「フッ化物の塗布」を歯医者さんでできますので相談されると良いと思います。

歯並び、かみ合わせ

永久歯がまっすぐ生えてきていません

永久歯が生えてくるのは大体6歳前後でふつう下の前歯から生えてきます。
実はこのときやや内側から生えてくることが多いのです。
だから「少し内側から・・」というだけならばさほど問題はないと思いますが、かなり角度がついていたり、すごく窮屈に生えているとすればその後の永久歯の歯並びに影響がある可能性が考えられます。
他の歯においてもすごく左右差があるとか、前後の歯に比べて位置のズレが大きい場合、歯並びに問題が出てくる可能性は高いと言えます。

ただ生え始めは多少ずれてしまう場合もあります。特に手を加えなくとも落ち着いていく場合もあります。
実際には個々のケースを見なければ的確なアドバイスは難しいかもしれません。
5歳のころから12歳ごろ(小学6年生)は次々に歯が生え変わっていきます。
この時期に問題があっても早期に対応することで影響を最小限にとどめられることは多いです。
5歳~12歳のころにおいては「歯並び、かみ合わせ」にうるさい歯医者さんで定期的にチェックしてもらう姿勢はその後の健康に大きなプラスがあると思います。

いつから歯並びの治療を行えばよいですか?

歯並びやかみ合わせに問題があっても、人によっては何となく直っていくのではないかと楽観してしまう場合もあるようです。
もちろん生え始めのちょっとしたズレは放置しても大丈夫なケースもあります。ただ多くの場合生え方を心配されて来院された時、治療の対象にしたほうが良いケースが多いようです。
治療の時期については歯並びの問題のタイプにもよりますが、より早く治療に取りかかることにより治療が簡単になる場合が多いと言えます。
歯科矯正には第1期治療と第2期治療という考え方があります。
第1期治療とは乳歯列期より永久歯が生えてきている頃(5~9歳前後)に行います。第2期治療は永久歯が完成(12歳~)してからの治療です。

もし不正咬合(歯並び、かみ合わせの問題)があっても第1期治療により顎やお口の発達の軌道修正がされていると第2期治療がスムーズにより簡単になります。
比較的軽い歯並びの問題であれば第1期治療のみですむことも多いです。
個々のケースを見なければ一概に治療の時期を決めることはできませんが永久歯の生え始めに「ちょっとおかしいかも・・」と思われたならば一度歯科で相談されることをお勧めします。
また上の歯と下の歯のズレが左右的に大きい場合や前後的に大きい場合(「受け口」や「出っ歯」など)はより早く対応したほうが良いと言えます。
最近ではメーカーにより既成の治療器具が各種開発されてきています。

そういう器具を適切に選択することにより、従来歯の型を採ることが難しく治療が行いにくかった小さい子供でも歯並び治療が早くから行えるという利点もでてきています。

歯の過剰なすり減り

歯ぎしりしているみたい・・・

家族から「歯ぎしりをしている」と言われ歯科医院に来られる方が時々いらっしゃいます。
夜寝ているときの問題なので自覚症状がない人が多いことも特徴です。
一般的にいう「歯ぎしり」はギュルギュル、ガリガリ、キシキシと不快な音を出すもの(グラインディング)というイメージが強いですが、音がせず歯と歯を強くかみしめる(クレンチング)というタイプもあります。

歯ぎしりに伴う症状としては「歯が大きくすり減る」「歯がしみる」「歯が欠ける」「詰め物が良く外れる」などが挙げられます。
「歯ぎしり」の際に出る力は日中強く噛む際の10倍を超えることもあるとされ放置すると歯を失う原因になるケースもあります。
原因ははっきりとは特定できないケースも多く、かみ合わせ、遺伝、ストレスなどが引き金になっていると考えられています。
また完治は難しいことも多く、症状軽減のため「ナイトガード」と呼ばれる硬いマウスガード様の装置を使い歯をガードすることもあります。

もう一つ付け加えますと、日中でも歯と歯を接触させてしまう「歯牙接触癖」を持たれている方もいます。
意外と知られていませんが、歯と歯は食事をするとき以外は離れているべきものなのです。無用に上下の歯と歯がかんでいる状態は歯に強いストレスとなります。
その力で直接歯が割れたり、歯周病をより悪化させてしまうことで歯を失うことも珍しくありません。
「歯ぎしり」「歯牙接触癖」は「むし歯」「歯周病」に続く歯科第3の疾患と近年とらえられ問題視されています。

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